訓練競技会・審査会のシステム
訓練競技会のシステム
競技会は、協会本部、支部、訓練士会等が主催し、全国各地で行われます。
審査会では、警察犬種7犬種の参加に限られていますが、競技会では、7犬種以外でも参加できる大会があります。ただし、会員の所有犬に限ります。
競技会は下の表のように本部、支部、訓練士会等の主催により競技内容が異なりますが、それぞれ科目別に分けて競技が進められます。
主な本部主催
名称 | 科目名 |
---|---|
日本訓練チャンピオン決定競技会 | 警戒の部、臭気選別の部、足跡追及の部 |
全日本嘱託警察犬競技大会 | 足跡追及の部・臭気選別の部 |
全日本服従訓練競技大会 | 服従のみの科目を難易度別にプロ、アマチュアの部に設定した科目 |
支部、訓練士会等主催
警戒、選別、追及、服従の科目をそれぞれ難易度別に分け、更に出場の範囲を主催側により嘱託犬の部、プロの部、アマの部等に分け、警察犬種外の部も設けられます。 |
また、競技会の種類によっても出場科目の設定がそれぞれ異なります。
科目を大きく分けると、服従と専門科目の足跡追及、警戒、臭気選別の部に分けられます。
競技会に御愛犬を出場させるには、審査会と同様に当協会の会員であること、主催側、科目によっても異なりますが、それぞれ決められた御愛犬の資格を有すること等が条件となります。
また、アマチュアの方が指導手として出場する場合は、御本人が所有している犬以外は指導できません。ただし、協会本部が主催する「全日本服従訓練競技大会」におきましては、科目によっては出場することができます。
競技は設定される科目によっても違いますが、ひとつの科目で使用する面積が広いため、会場を何か所かに分けて競技が進められます。特に「足跡追及」の科目は1頭の審査でも広い場所が使われます。
また、この科目は同じ場所を2回、3回とすぐには使えませんので、場所を移動しながらの審査となるため、出場頭数分の会場が必要になります。他の科目は、ほとんど一か所で行われます。
審査は各科目とも減点法で行われます。また、本部主催の日本訓練チャンピオン決定競技会では、毎年全国各地から600頭以上もの訓練犬が参加し、各科目別にChを競い合いますが、出場頭数が非常に多いため科目によっては上位同得点犬のみで、1位、2位、3位を決める決定戦が行われます。特に臭気選別競技においては何回も決定戦を行う場合があります。
タイトルは、各科目ごとにチャンピオン1頭、チャンピオングループ、リザーブチャンピオンが決められ、評価は優・特良・良が与えられます。
本部主催の競技会
日本訓練チャンピオン決定競技会 ≪日頃の訓練成果を競う。≫
毎年10月に3日間にわたって、長野県の霧ヶ峰高原で日本訓練チャンピオン決定競技会を開催します。競技は基本作業を中心とする服従作業とパトロールや犯人襲撃など実践的な競技に分かれる警戒競技の部、臭気の選別を競う臭気選別競技の部、足跡を追及する足跡追及競技の部の3科目でそれぞれ競います。
この競技会は日本チャンピオン決定審査会、全日本嘱託警察犬競技大会と並ぶ伝統のある行事のひとつです。
全日本嘱託警察犬競技大会 ≪警察活動に欠かせない「鼻の捜査官」を競う。≫
警察庁の後援の下に、毎年1回開催される全国大会です。競技は足跡追及と臭気選別の2科目で、嘱託警察犬の日本一の座を競います。
また、最近は、犯罪の悪質化・巧妙化が進み、捜査現場における警察犬の活動が増しているため、本競技大会が持つ意義はますます重要となっています。
全日本服従訓練競技大会 ≪服従性を競う。≫
この競技大会は、服従科目のみで競い合います。競技内容も、それぞれ難易度別に分かれていますので、プロの訓練士のみならず、アマチュアの方が御愛犬の学習レベルに合わせて参加することができます。
また、アマチュアの部では、会員である御家族の所有犬であれば、御家族内のどなたでも指導手となってチャレンジすることができます。
日頃の訓練成果をためす場としてもアマチュアの方がたくさん参加されている大会です。
ほかに、臭気選別科目に特化した『全日本臭気選別競技大会』があります。